皆さんは、せっかく台湾旅行に行ったのに、どこへ行っても日本語が聞こえてきて「なんだか海外っぽくないな」と感じたことはありませんか?台湾は日本人に大人気の旅行先。
現地の人でも日本語を勉強している方が多く、たしかに「日本語が通じやすい国」として知られています。もちろん、日本語が通じる安心感は魅力のひとつです。
ですが、「せっかく海外に来たのに、もっとローカルな台湾を感じたい」と思ったことはありませんか?特に台湾旅行が2回目・3回目という方は、観光地以外の“リアルな台湾”に興味が湧いてくるはずです。
そこで今回は、台北周辺で日本語がほとんど聞こえない=観光客の少ないディープスポットを3か所ご紹介します。日本語が通じないことで体験できる、ちょっとディープで、ちょっと刺激的な台湾の魅力をお届けします。どのエリアも台北から遠い場所ではないので、台北観光にプチ冒険をプラスしてみましょう。
中壢

まずご紹介するのは中壢。
中壢は台北から電車で約40分と気軽に行けるローカルタウンです。もし到着空港が桃園空港なのであればMRTで台北とは逆方向に終点まで行けばすぐ中壢へ行く事ができます。
観光客がほとんど訪れない地元の生活圏で、日本人にはあまり知られていません。
ここ中壢には本物の台湾の日常が色濃く残っており、昔ながらの市場やローカル食堂が軒を連ねています。地元の人々が行き交う活気ある雰囲気が魅力で、日本語はほとんど通じません。現地の言葉や文化に触れたい旅行者にはぴったりの場所です。
特におすすめなのは「中壢観光夜市」。とても大きな夜市で、見応え抜群です。台湾の庶民的な味を楽しみながら、地元の人たちと同じ目線で旅をすることで、観光地では味わえない“リアルな台湾”を体験できます。
もっとローカルな夜市を楽しみたい方には、中壢観光夜市の反対側にある「中原夜市」もおすすめです。観光客がほとんどいないため、冒険心を満たせる場所です。

また、中壢からバスで行ける「六福村」もぜひ訪れてみてください。
六福村は台湾で一番人気とも言われるテーマパークで、遊園地と動物園が併設されています。ボリューム満点で、一日では周り切れないほどの充実した施設です。
鶯歌

台北から電車で約30分の鶯歌は、陶器の街として知られるローカルな町です。観光客は多くないため、ゆったりとした雰囲気の中で台湾の日常と伝統工芸を楽しめます。
鶯歌陶器老街には陶器専門店が軒を連ねており、伝統的な陶器や手作りの食器がずらり。地元の陶芸家の工房も多く、直接作品を見たり購入したりできる貴重な体験ができます。
また、鶯歌陶器博物館もオススメ。伝統的な陶器作品は勿論、新進気鋭のアーティストのユニークな作品も沢山展示されており、飽きる事なく楽しめます。台湾の職人文化や生活を肌で感じることができるスポットです。
鶯歌の街歩きでは、のんびりとした時間が流れ、観光地とは違った台湾の魅力を発見できるでしょう。地元のカフェや屋台も点在しているので、食べ歩きも楽しめます。
基隆

台北から電車やバスで約40〜50分ほどの距離にある基隆(キールン)は、台湾北部に位置する港町。
港町ならではのローカル感とグルメが魅力のディープエリアです。台北からのアクセスが良いにもかかわらず、日本人観光客は比較的少なく、ローカルな雰囲気を味わえる穴場スポットです。
最大の魅力は、港町ならではの新鮮な海鮮グルメ。
特に有名な「基隆廟口夜市」は、地元の人で賑わう人気の夜市で、海鮮料理をはじめローカルフードが手頃な価格で楽しめます。観光地化されすぎておらず、現地の空気をリアルに感じられるのがポイントです。
最近では「正浜漁港彩色街屋」のようなカラフルでインスタ映えするお洒落スポットも有名になってきているので、老若男女問わず楽しめるスポットです。
また、雨が多い町としても知られており、どこか哀愁ただよう港町の風景も魅力のひとつ。海辺をのんびり歩いたり、地元の寺院を訪れたり、台北では味わえないゆったりとした時間が流れています。
観光地として有名な九份や十分への通過点になりがちな基隆ですが、実はじっくり歩いてこそ楽しめる街。
「日本人の知らない台湾」を探しに行く旅に、基隆はぴったりの場所です。

台鐵に乗ってみよう
台湾のローカルスポットを巡るなら、ぜひ台鐵(台湾鉄道)に乗ってみましょう。
台鐵は、日本でいうJRのような存在で、台北駅からさまざまな都市や町へ簡単にアクセスできます。ICカード(悠遊卡)を使えば乗車もスムーズで、切符を買う手間もありません。
※區間車、區間快、自強号以外は指定席の為、悠遊卡は使用不可。
何より魅力なのは、車窓から見える台湾のローカルな風景。都会の高層ビルを抜けると、のどかな住宅街や緑あふれる田園風景、ローカル駅の風情あるたたずまいが広がります。
移動そのものが旅の一部になる台鐵の旅は、「観光地を見る」だけではなく、「台湾の暮らしに触れる」ことができる貴重な体験です。
台北から少し足を伸ばすだけで、観光地とはまったく違う“リアルな台湾”に出会える。そんな旅を、あなたも台鐵で始めてみませんか?
台鐵のタイムスケジュール確認、切符の予約は交通部台湾鉄路管理局より可能です。
なぜ日本語が聞こえてくるのか?
「台湾旅行に行ったけど、観光客が多すぎて日本人ばかりでつまらなかった。もう2度目はないかな」──そんな感想を耳にすることがあります。
よく聞いてみると、多くの人が台北の中心地や九份、十分といった人気スポットを訪れていることがわかりました。これらは日本人に限らず、多くの外国人観光客にも大人気の場所です。だからこそ、日本語がどこでも聞こえてくるのは当然と言えます。
一度台湾=九份、十分という固定概念を取り払ってみましょう。勿論九份や十分はとっても素敵な場所です。一度は訪れてみてほしい場所でもあります。しかし九份や十分だけを訪れて台湾の良し悪しを判断するのはとっても勿体ない事だと思います。
確かに九份、十分以外のスポットは多くの日本人にはあまり知られていません。でも実は、少し足を伸ばせば、台湾の日常が感じられるローカルな場所がたくさんあります。
その第一歩として鉄道に乗ってローカルスポットを巡ってみてください。きっと、より深く台湾の魅力に触れ、台湾がもっと好きになるはずです。
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