【台湾・台南観光】天国と地獄のB級珍スポット「麻豆代天府」|行き方・見どころ徹底解説

麻豆代天府
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台湾・台南の「麻豆代天府(マードウダイティエンフー)」は、地獄と天国が共存する不思議な世界観が魅力のB級珍スポットです。観光客で賑わう有名な観光地とは一線を画し、ガイドブックにもあまり載っていないため、穴場好きや珍スポット好きの間で密かな人気を集めています。特に、写真家・佐藤健寿さんの著書『奇界遺産』にも取り上げられたことで、その独特の造形美やカオスな雰囲気が話題になりました。

この記事では、そんな麻豆代天府の見どころや行き方を写真付きで詳しく紹介します。地獄のリアルな像から、まさかの天国エリアまで、普通の観光では味わえない体験がここにあります。台南旅行の定番スポットに飽きた方、珍しい観光地を探している方にはぜひ訪れてほしい場所です。

それでは、麻豆代天府の魅力を深掘りしていきましょう!

↑麻豆代天府の様子を動画でチェックしよう

目次

麻豆代天府ってどんな場所?

麻豆代天府の巨大な五彩巨龍
1億元かけて建設された五彩巨龍

麻豆代天府は、台湾・台南市麻豆区に位置する道教の寺院で、地元では「五王廟」としても親しまれています。1662年に「保寧宮」として創建され、1956年に現在の場所に移築されました。五府千歳(五人の王爺)を主神として祀り、台湾全土で信仰を集める重要な場所です。

寺院内には長さ76メートル、高さ7メートルの巨大な五彩巨龍があり、その内部には「天堂」、地下には「十八地獄」などのテーマパークのような施設が設けられています。これらは、善悪の教訓を伝えるための展示であり、訪れる人々に強い印象を与えています。

地元の人々にとっては、信仰の中心であり、地域の文化や伝統が息づく大切な場所ですが観光地としても注目を集めており、台湾の伝統と現代的な要素が融合したユニークなスポットとして、多くの人々に親しまれています。

🚗 アクセス方法

所在地:台南市麻豆区南勢里關帝廟60號
タクシー利用:隆田車站からタクシーで約15分、台南駅からだとタクシーで約50分
バス利用:台南駅から「台南客運」橘12番バスを利用し「晉江里北」バス停で下車。
そこから麻豆代天府まで徒歩約20分。
もしくは新營駅から「新營客運」のバスを利用し「五王廟前」バス停で下車。
この場合麻豆代天府の目の前に到着。

寺院のHPもチェックしよう→https://www.5god.com.tw/index.html

見どころ①極楽浄土!? 天国エリアを歩く

麻豆代天府の天国
あの世の景色はこんな感じなのか…

麻豆代天府にある「天国エリア」は、極楽浄土をイメージして作られた不思議な空間。しかもその入口は、なんと全長76メートルにもおよぶカラフルな巨大龍の体の中! この龍の内部を歩いて進んでいくと、まるで人生の先にある「理想の死後世界」を体験しているような感覚になります。

ちなみにこの龍、1979年に1億元をかけて建設されたとのこと。細かい彫刻や塗装からも、どれだけ手間が込められているかが伝わってきます。

台湾では道教や仏教が生活に深く根付いていて、「人は善行を積めば天国へ、悪いことをすれば地獄へ行く」という考え方が今も多くの人々に共有されています。この天国エリアは、そんな価値観を視覚的に伝える教育的な意味も込めてつくられたそうです。派手でユニークに見えても、実は「よく生きるとはどういうことか?」を伝える、真面目なメッセージが込められているように思えます。

道中には、桃源郷のようなのどかな風景、善人が天界で暮らす様子、天女や仙人、蓮の花の上に座る神々など、ポップでどこか可愛らしい造形が続きます。すべての展示が、巨大龍の体内を利用した一本道で構成されており、この10の場面は、「神々の巡礼」「善悪の鑑別」「春の夜の宴」「冬のお茶会」「仙女の庭巡り」「仙女の舞踏」「森のピアノ演奏」「秋の田園の将棋」「牛飼いと織姫」「釈迦の説法」がテーマになっています。

どこかテーマパークのような雰囲気もありつつ、しっかりとした宗教的メッセージを含んだ麻豆代天府の「天国巡り」。写真映えも抜群なので、ぜひゆっくり歩きながら、その奥深さを味わってみてください。

見どころ②|リアルすぎる⁉ 驚愕の「十八地獄」

麻豆代天府の地獄
子供が見たらトラウマになるだろう…

極楽の後、足を踏み入れるのが「地獄ゾーン」。台湾の道教や仏教では、「悪いことをすれば死後に地獄で罰を受ける」と考えられていて、その教えを体感できるのがこのエリアです。

ここでは、「十八地獄」と呼ばれる18種類の地獄が、それぞれビジュアルたっぷりに再現されています。舌を引き抜かれたり、針山に落ちたり、火あぶりにされたり……まるで昔話に出てくるような、でもどこかリアルで生々しい地獄の数々が、次々に現れる展示に目が釘付け。

展示の中には、実物大の人形が悲鳴を上げていたり、血の池で苦しんでいたりと、ちょっと怖くて、ちょっと笑ってしまうようなシュールな演出も。子どもには刺激が強いかもしれませんが、大人にとっては「うわ、昔こんな話聞いたな…」と懐かしさすら感じるような場面もあります。

なぜここまでリアルなのか? それは「悪いことをすればこんな罰が待っているぞ!」という道徳教育的な意味があるから。台湾では今でも、子どもに「そんなことすると地獄行きになるよ!」なんて言うことがあるくらい、こうした死後の世界の教えが文化の中にしっかり根付いています。
まるで生前の行いが試されているような、そんな不思議な感覚にもなります。

怖いけど、つい見入ってしまう。そんな「リアル系地獄テーマパーク」は、麻豆代天府ならではの強烈な体験。台湾の文化や宗教観にちょっとでも触れてみたいなら、ここは絶対に外せないスポットです。

麻豆代天府はどんな人におすすめ?

麻豆代天府
龍の口から現世に戻る演出

麻豆代天府は、普通の寺院観光とはひと味違う、独特の世界観を体験したい人に特におすすめです。

  • 台湾の伝統的な宗教や文化に興味がある人
  • 奇妙でユニークなB級スポットや珍スポットを巡りたい好奇心旺盛な人
  • インスタ映えするフォトジェニックなスポットを探しているカメラ好きな人
  • ちょっと不思議なテーマパークに行ってみたい人。
  • 「地獄」や「天国」といった死後の世界をビジュアルで体感してみたい人

ただの観光地以上に、「体験」と「学び」を求める人にピッタリ。台湾の文化や信仰の深さを肌で感じられる貴重な場所なので、ぜひリストに加えてみてくださいね。

麻豆代天府写真集

台南旅のプランに付け加えよう

麻豆代天府
奥の大きな建物はホテルらしい

今回は、台湾・台南にあるユニークなB級珍スポット「麻豆代天府」をご紹介しました。巨大な五彩巨龍の内部に広がる天国と地獄の世界は、見た目のインパクトだけでなく、台湾の宗教観や文化を体感できる貴重な体験です。

公共交通機関の便はあまり良くないため、アクセスには少し工夫が必要ですが、その分訪れた時の満足感は格別です。台湾旅行でちょっと変わった穴場スポットを探しているなら、麻豆代天府は間違いなく外せません。

次回の台南旅のプランにぜひ加えて、独特の世界観を味わってみてください!

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Chan Kei Profile

Chan Kei
Chan Kei
写真や動画を通して旅の魅力を伝えています。
麻豆代天府

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