今回は台湾の男性シンガーソングライター、韋禮安(WeiBird/ウェイリーアン)をご紹介いたします。
韋禮安は1987年3月5日生まれ。2006年頃から自作曲をネットで発表し始め、徐々に人気を集めていきました。
私が彼を知ったきっかけは、Spotifyの台湾チャートで1位を獲得した『如果可以』という楽曲です。ただ、日本のサイトではまだまだ情報が少なく、調べるのに苦労しました。それでも、ぜひ皆様に知っていただきたい素敵な曲がたくさんあるので、今回は急ぎながらもブログ記事を書かせていただきます。
彼の人物像は音楽とともに、皆様と一緒に紐解いていきたいと思います。
それでは、おすすめ曲の紹介にまいりましょう!
如果可以 Red Scarf
まずご紹介するのは、映画『月老』の主題歌でもある『如果可以 Red Scarf』という曲です。
“月老”とは婚姻を司る神様、“月下老人”のことで、台湾の各地で祀られています。日本でも「赤い糸」の伝説を聞いたことがある方も多いと思いますが、その元になっているのがこの月下老人の話です。
MVには映画の映像が多く使われており、赤い糸の伝説が歌詞の中にも表現されています。例えば『等到紅線來的時候(赤い線が来るまで待つから)』というフレーズがそれにあたります。
歌詞の内容からは、もしできるなら、君と出会ったあの日に戻りたい。相手との輪廻や運命を信じる決意が感じられます。
因為是你 Just Stay with Me
続いてご紹介するのは『因為是你 Just Stay with Me』です。
この曲は台湾の消防隊の活躍を描いた連続ドラマ『火神的眼淚 TEARS ON FIRE』の主題歌として使われています。MVにはドラマの映像も多く使われており、その映像を見るとドラマをぜひ観たくなりますね。
台湾では非常に人気があったようですが、残念ながら2022年1月時点で日本では未配信のため、今後の配信に期待したいところです。
曲調は優しく、どこか浮遊感のある不思議な雰囲気があります。特にサビで繰り返される『Just stay with me』のフレーズがとても印象的で覚えやすいです。オーケストラアレンジも取り入れられていますが、よく聴くとストレートなバンドサウンドで、カッコ良さも感じられます。
R.I.P.
3曲目にご紹介するのは『R.I.P.』という曲です。
華流の歌手としては珍しく、全編英語の歌詞で構成されています。途中からバンドサウンドが加わり、上物のシンセも響きますが、基本はアコースティックギターの弾き語りがメインの楽曲で、コピーしたくなるような一曲だと感じました。
歌詞は、どん底にいる自分を“あなた”に救ってほしいという想いを歌っています。全体的に少し寂しげな曲調ですが、悲しい時や落ち込んでいる時に聴くと、優しく寄り添ってくれるような温かみのある楽曲です。
如果再見 If We Meet Again
最後にご紹介するのは、2016年以降に公開された台湾映画『極樂宿舍』の主題歌でもある『如果再見 If We Meet Again』という曲です。
『極樂宿舍』については詳しい情報が少ないのですが、学生寮を舞台にした青春映画のようです。
この曲も先ほどの『R.I.P.』と同様に、アコースティックギターの弾き語りがメインとなっています。透明感のある澄んだ歌声が特に際立っており、別れてしまった彼女を思いながらも少しずつ前向きに進もうとする歌詞が、優しいメロディーと歌声で丁寧に表現された素敵な楽曲です。
台湾の癒し系男性歌手の代表格
さて、今回の韋禮安(WeiBird)特集はいかがでしたでしょうか?
彼の楽曲は聴いていて心地よく、優しい気持ちにさせてくれるものが多いので、台湾の癒し系男性歌手だと感じました。特に台湾ではバラードを好む傾向が強いようで、その点でも彼の曲が多くの人に愛されている理由の一つだと思います。もちろん、これは私の個人的な見解ではありますが。
皆さんは彼の曲を聴いてどんな印象を持たれましたか?この記事をきっかけに他の曲も聴いてみて、お気に入りの一曲が見つかればとても嬉しいです。
それでは今回はこの辺で。
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