本日は、2018年に公開された台湾映画『悲しみより、もっと悲しい物語』(原題:比悲傷更悲傷的故事)をご紹介したいと思います。
この作品は、2009年に公開された韓国映画『悲しみよりもっと悲しい物語』の台湾リメイク版。原作に忠実でありながらも、台湾ならではの繊細な描写が加わり、新たな感動を届けてくれます。
ふだん私はあまり恋愛映画を積極的に観るタイプではないのですが、この作品に関しては「とにかく泣ける」との声があまりに多く、興味を惹かれてすぐに鑑賞。……結果、号泣でした。
今回は、できるだけネタバレを避けながら作品の魅力をお伝えしていきますので、ぜひ皆さんにも興味を持っていただけたら嬉しいです。
それでは、映画の紹介へと進んでいきましょう。
キャスト
キャスト
劉以豪(リウ・イーハオ)
陳意涵(アイビー・チェン)
張書豪(ブライアン・チャン)
陳庭妮(アニー・チェン)
吳映潔(エマ・ウー)
禾浩辰(ハー・ハオチェン)
游大慶(ダーチン)
石知田(シー・チーティエン)
姚愛寗(ヤオ・アイニン)
あらすじ
家族を失った孤独と悲しみを抱え16歳で出会ったKとクリーム。身寄りがなく、長いあいだ一緒に暮らす二人は親友にして唯一の家族。でも、決して恋人ではない。どんなに愛していてもKはクリームの恋人になるわけにはいかない。白血病を患う自分がクリームを幸せにすることはできないと考えていたからだ。
自分の余命が僅かだと知ったKは、クリームが再び孤独と悲しみを味わうことがないよう密かに“準備”を始める。それは、自分の代わりに彼女を幸せにできる男性に彼女を託すことだった……。
2009年に大ヒットしたクォン・サンウ主演の韓国映画『悲しみよりもっと悲しい物語』を、台湾の新世代監督であるギャビン・リンがリメイク。オリジナル版の登場人物を新たに脚色し、台湾らしいみずみずしい描写で悲恋の物語を軽やかに綴っている。
※OFFICIAL SITEより抜粋
感想
いやぁ…泣けました。久しぶりにこんなに泣いた気がします。
「夜中にちょっとだけ観て寝よう」と思っていたのに、続きが気になってしまって結局一気見。翌日は寝不足で大変でした。
当たり前の幸せを願う気持ちと、すでに分かりきっている運命との狭間で押しつぶされそうになる主人公。見ていて本当に苦しくて切なかったです。
そして、お互いを想うがあまりすれ違ってしまう二人の関係が、また涙を誘います。
物語の中では、登場人物が自分の思いだけで周囲を巻き込んでしまう場面もあり、ラストの展開についてはきっと賛否が分かれると思います。
でも、ここまで純粋に誰かを想えることができるなら、それはもう“運命の人”と呼べる存在なのかもしれません。
もちろん細かく突っ込みたくなる部分もゼロではありません。
個人的には、高校時代と大人になってからの役者を変える必要はあったのかなと少し疑問に感じました。成長というよりも、完全に別人に見えてしまって、そこだけ違和感が残りました。
とはいえ、そんな細かいことがどうでもよくなるくらい、ストーリーが切なくて心に沁みる作品でした。観る価値は充分にあります!
ちなみにNetflixでは、映画とは別キャストで製作されたドラマ版『悲しみより、もっと悲しい物語 The Series』も配信中。
主演は『瀑布』や『返校』にも出演している王淨(ワン・ジン)。ドラマ版は尺が長い分、ストーリーがより丁寧に描かれていて、こちらも非常に見ごたえがあります。ぜひあわせてご覧ください。
それでは今回はこの辺で。
私のSNS、YouTubeでは最新の台湾情報を随時更新しているので、是非フォロー、チャンネル登録をお願いいたします。それでは今回はこの辺で。
Chan Kei Profile

- 写真や動画を通して旅の魅力を伝えています。