本日は関東百名山、日本三百名山の一つでもある神奈川・伊勢原の“大山”をご紹介したいと思います。
この山は神奈川の登りやすい低山として紹介される事も多いですが、標高1,252mのなかなか手ごわい山だと個人的には思います。実際かなりしんどかったです。
しかしその分、そろそろ脱初心者したいと思っている方にはピッタリの山なので、是非今回のブログを参考にしてもらいと思います。
それではご紹介していきましょう。
アクセスなど
最寄り駅
小田急伊勢原駅
行きバス停:北口バス停4番乗り場
↓
↓「伊10系統 大山ケーブル行」
↓
到着バス停:終点の大山ケーブル駅で下車
乗車時間:約25分
運賃:310円
大山はどんな山なのかな
大山は富士山のような三角形の美しい山容から、古くから庶民の山岳信仰の対象とされた。これは大山信仰と呼ばれている。
Wkipediaより引用
「大山」の名称の由来は不詳だが、明治以降は山頂に大山祇神を祀ったためと言われるようになった。
別名を「阿夫利(あふり)山」、「雨降(あふ)り山」ともいい、大山および阿夫利神社は雨乞いの神ともされ、農民の信仰を集めた。
また江戸時代の中ごろ(18世紀後半)から、庶民は盛んに「大山参り」を行った。各地から大山に通じる大山道や大山道標が開かれ、大山の麓には宿坊等を擁する門前町が栄える事となった。
山頂には巨大な岩石を御神体(磐座)として祀った阿夫利神社の本社(上社)があり、中腹に阿夫利神社下社、大山寺が建っている。
麓から阿夫利神社まで女坂を登る
それでは登山ルートを紹介していきましょう。
まず登山口から大山の中腹にある阿夫利神社までは“大山ケーブル”を利用すればあっと言う間に到着する事ができるので、体力に自信が無い方は“大山ケーブル”の利用をオススメします。
“大山ケーブル”を利用しない場合早速“女坂”と“男坂”に分かれた登山道を登って行く事になるのですが、行きは女坂。返りは男坂と言うルートがオススメです。
と言うのも女坂には『大山女坂の七不思議』と呼ばれるスポットがあるからです。
元気のあるうちに、この七不思議を楽しみましょう。
※七不思議については動画内でも紹介しているので是非ご覧ください。
大山女坂の七不思議
- 弘法水
大山寺第三世弘法大師が金剛杖の先で地面をつくと清らかな水が湧き出したと伝えられている紅葉橋下の湧水 - 子育て地蔵
当初は普通の地蔵だったが、いつの頃からか幼い子供のような顔に変わったと伝えられている地蔵。子供の成長を見守るお地蔵様として、鎮座している。 - 爪切地蔵
弘法大師が自らの爪で一夜にして彫ったと伝えられている。2mを超える巨像で右手に錫杖、左手に宝珠を持っている。 - 菩提樹
夏には黄色い可憐な花を香らせる名木。 - 無明橋
この橋を話をしながら渡ると落とし物や忘れ物をするといわれている。 - 潮音洞
岩盤に四角い穴が口を開けており、これに耳を寄せて聞くと遠くに潮騒の音が聞こえるといわれている。 - 眼形石
人の目の形をした自然石で、これに触れて祈願すると眼病に効果があるといわれている。
阿夫利神社に到着
女坂を登って行くと大山の“阿夫利神社下社”に到着します。
この阿夫利神社は社伝によると崇神(すじん)天皇の御代に創建された歴史深い神社です。
阿夫利(あふり)の由来なのですが、大山は常に雲や霧が山上に生じ、雨を降らす事が多かった為、古来より雨乞い信仰の中心地としても広く親しまれた事が“阿夫利(雨ふり)”の由来となりました。
また大山は古くから山岳信仰の対象として知られ、山頂からは祭祀に使われたとされる縄文土器が発掘されいます。
また阿夫利神社から山頂までは本格的な登山が始める為、充分に休憩しておきましょう。営業時間内であれば軽食を食べる事も出来るのですが、デザインを間違えて発注してしまった『ルーメソ』の暖簾(のれん)が何ともほっこりします。
阿夫神社から山頂へ
さて充分に休憩をとった後は阿夫利神社でお参りとお清めをして、山頂へ向けて出発です。道中安全のお守りを貰う事も出来ます。
私が登山した時は小雨が降ったり止んだりする天候だったのですが、道が悪く当時登山靴を持っていなかった為に足を持っていかれ、かなり大変な登山となりました。
結構高価なのですが大山を登山する際は登山靴があったほうがベターです。
大山は“二ホンジカ”の生息地なので、高確率で写真のような可愛い鹿に会う事が出来ます。
しかし数が増えすぎてしまい自然植生の衰退や農林業被害など、様々な問題が生じている為、計画的な保護や管理が行われているそうです。同じような問題は屋久島でも起きています。どうか人間と鹿とで上手くバランスを取って共存していきたいですね。
二ホンジカと蜂合せた場合はビックリすると思いますが、大声を出したり、驚かせる事なく一定の距離を取り、静かに見守ってあげましょう。
また他の山と同じく大山には熊も生息している為、充分に注意が必要です。
鹿に出会えて気分よく登山再開。
頑張って山頂に到着したものの厚い雲に覆わてしまい、景色を楽しむ事が出来ませんでした。しかし山頂までかなり大変な道のりであった為、登り切った後はとても爽快な気分です。
ここから一気に下山となる為、充分に休憩を取って体力を回復させましょう。できればチョコレート等の軽食を用意しておいたほうが良いです。
山頂から見晴らし台経由で下山開始
山頂で充分に休憩を取った後は、見晴台経由で中腹の阿夫利神社に向けて下山開始です。
しかしかなり霧が立ち込めていて視界が悪く、ずっと不気味な雰囲気が漂っていました。
お化けや妖怪が出てきそうで少しドキドキしながら歩きましたが、その分良い写真や動画を沢山撮影する事に成功。
なかなかこんな雰囲気のある写真は撮影できません。
呪の杉伝説を残す二重社
阿夫利神社手前には龍族の王である八大龍王(高龗神)を祀る二重社があります。
実はここには関東大震災まで『呪いの杉』があり、丑の刻参りに使われていたそうです…。今でもその面影を残す杉があります。
大山にはどこか不穏な雰囲気が漂っているなと感じていましたが、その理由はここにあるのかもしれません。
阿夫利神社から男坂経由で下山
阿夫利神社でもしっかり休憩をとった後は、いよいよ麓へ向けて下山開始です。行きは女坂経由で登ったので、帰りは男坂経由で下山。
もちろん阿夫利神社からは“大山ケーブル”があるので、途中で疲れてしまった方は無理をせずに利用しましょう。
この男坂なのですが、かなり階段が急で降りにくかったです。体重を後ろに掛けつつ一歩一歩ゆっくりと確実に進むようにしてください。足を滑らせてしまうと即怪我に繋がってしまいます。
あともう一息で下山完了なので、最後の最後まで気を抜かないように頑張りましょう。
脱登山初心者を大山で
大山 / Chan Keiさんの大山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
さて今回ご紹介の大山登山は如何でしたでしょうか。
今まで低山中心に往復3時間程度で登っていたのですが、登山記録からも分かる通り5時間越えの長尺登山となりました。
しかし屋久島トレッキングをはじめ、長い時間歩く必要のある山は沢山あるので、この大山から少しずつ長いルートの登山に慣れていくのは凄くオススメです。
また想像通りだと思うのですが、下山した後の疲労感は凄まじく、自分の現時点での限界を知る事になった登山としても印象に残っています。若い頃のお酒と一緒で、自分の限界を早めに知れたのは良い経験です。
鹿にも会えて神秘的な雰囲気もある“大山登山”を是非皆様も楽しんでください。
それでは本日はこの辺で。
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Chan Kei Profile
- 写真や動画を通して旅の魅力を伝えています。
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