【台湾・彰化】鹿港観光にちょい足!貝殻でできた三清三元宮(貝殻廟)が穴場すぎた

台湾中部旅貝殻廟サムネ
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鹿港老街といえば、台湾らしいレトロな街並みや美味しいローカルグルメ、そして有名な天后宮など、見どころたっぷりの人気観光地ですよね。

そんな鹿港の魅力を十分に味わったあと、もう少しだけ足を延ばしてみたい…そんな方にこそおすすめしたいのが「三清三元宮(通称:貝殻廟)」です。

鹿港老街から徒歩約30分。観光客も少ない静かなエリアに佇むこの廟は、外観も内部もすべて貝殻で装飾された、まるで異世界のような神秘的な空間。

ガイドブックにもあまり載っていない、知る人ぞ知る“穴場映えスポット”を、今回ご紹介します。

※台北方面(三芝)の貝殻廟についてはこちらの記事をご参照ください。

↑三清三元宮(貝殻廟)の様子を動画でチェックしよう

目次

三清三元宮ってどんな廟?

三清三元宮の貝殻廟
鹿港から歩いて30分…やっと貝殻廟が見えてきた

彰化県の鹿港老街から徒歩30〜40分ほどの場所にあるこの廟は、数ある台湾の廟の中でもひときわ異彩を放っています。
ここは写真家の佐藤健寿さんが著書『奇界遺産』で紹介したこともある、知る人ぞ知るスポットなのです。

この廟の管理者で、貝の養殖業を営む建設者の黃奇春さんは、1970年代にこの土地へ引っ越してきた際、杖をついた老人から「貝殻廟を作りなさい」と啓示を受ける夢を繰り返し見たといいます。

その啓示を受け、黃さんは「三清三元宮貝殻廟」の建設を始めました。

やがて息子さんも成長し養殖の仕事を分担するようになったことで、父親は廟の建設に専念できるようになり、徐々に完成へと向かいました。

廟は四角い形をしており、屋根には龍鳳呈祥(龍と鳳凰の吉祥を表す)様式の装飾が施されています。窓は巨大な八卦図です。

敷地は大門から前殿、殿内、龍宮トンネル、熱帯魚養殖場、そして芸術品の展示エリアなどに分かれています。
地下室へ通じる長い廊下の両側の壁には、貝殻で龍と鳳凰が描かれています。

まさに信仰心と執念が形となった、世界でも珍しい貝殻で装飾された幻想的な廟です。ぜひ訪れて、その独特な美しさをご覧ください。

ただし、この廟の土地は農地および養殖地にあたるため、土地の用途区分に合わず、寺廟としての正式な登記は認められていません。

🚌台中からのバス情報

三清三元宮の貝殻廟
独特の雰囲気が漂う貝殻廟

まずは鹿港老街を目指しましょう。新幹線の台中駅から行くとしても、台湾鉄道の彰化駅から行くとしても台湾好行6936(鹿港祈福線)で行く事ができます。
鹿港老街周辺はタクシーがあまり走っていない為、三清三元宮まで30分ほど南へ歩く必要があります。

台灣好行6936(鹿港祈福線)

  • 乗車場所:高鉄台中駅の改札を出て5番出口を出て5番乗り場
  • 降車停留所:「鹿港老街」バス停
  • 台湾好行のWeb Siteはこちら

三清三元宮(貝殻廟)
住所:台湾彰化県復興鎮富南村鎮興巷10-1号

交通手段としては、自転車で向かうのもおすすめ。
鹿港老街のYouBikeステーションでレンタルすれば、約10〜15分のサイクリングでアクセスできますし、周辺の道は比較的静かで安全に走れるため、気軽に立ち寄れます。

実際に行ってみた感想・注意点

貝殻廟
人気のない地下通路は不気味ですらある

三清三元宮を実際に訪れてみると、廟の外壁や内部は貝殻でびっしりと装飾されており、太陽の光を浴びてキラキラと輝く光景は幻想的でした。特に地下へ続く長い通路は、少し不気味な雰囲気も感じられつつ、探検しているようなワクワク感があり、訪れる人を惹きつけます。

廟の敷地内にはたくさんの魚が泳ぎ、亀やなぜかワニも飼われていて、そのユニークな環境が印象的でした。もともと貝の養殖場だった場所を利用しているため、自然と神秘とカオスが入り混じった不思議な空間です。

訪問者は少なく静かなため、ゆったりと写真を撮ったり散策したりするのにぴったりのスポットです。ただし、周囲は住宅街や農地が混在しているため、夜間の訪問は避け、安全に気をつけてください。

また、トイレや飲食店が近くにほとんどないので、鹿港老街で済ませてから行くのが安心です。徒歩で訪れる際は、日差しが強いこともあるので、帽子や飲み物、日焼け止めの準備を忘れずに。

そして訪問時、黃奇春さんは昼寝をしており、声をかけるのは少し気が引けましたが、お土産をどうしても買いたくて申し訳なさを感じつつ声をかけて起こしてしまいましたが、それでも快く対応してくれました。
そんな人間味あふれるエピソードも、この場所の温かさを感じさせてくれました。

三清三元宮はまだあまり知られていない穴場スポットですが、その独特な美しさと神秘的な雰囲気は訪れる価値が十分にあります。鹿港観光のついでに、ぜひ足を伸ばして体験してみてください。

鹿港観光のちょい足しに

貝殻廟のワニ
なぜそこにワニ?

鹿港老街は台湾でも人気の観光スポットで、その魅力はもちろん間違いありません。ですが、そこから少し足を伸ばして訪れる「三清三元宮(貝殻廟)」は、まさに知る人ぞ知る穴場であり、独特の美しさと神秘性を持つ特別な場所です。

貝殻で埋め尽くされた幻想的な廟の装飾や、地下通路の少し不気味でワクワクする雰囲気、そして魚や亀、ワニといった珍しい生き物たちが共存する空間は、きっとあなたの旅の思い出に深く刻まれることでしょう。

まだ観光客が少なく静かな環境だからこそ、ゆっくりと心静かに台湾の別の顔を感じられる貴重な体験ができます。

もし次回の台湾旅行で鹿港を訪れる予定があるなら、ぜひこの三清三元宮にも足を伸ばしてみてください。きっと新しい発見と感動があなたを待っています。

旅の途中、少しだけ“ちょい足”して、台湾の奥深い魅力を味わい尽くしましょう!

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Chan Kei
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写真や動画を通して旅の魅力を伝えています。
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