いきなりですが皆さん人気TV番組クレイジージャーニーでお馴染みの写真家佐藤健寿さんの本『奇界遺産』をご存じでしょうか?世界中の奇妙な風習や奇妙な風景をご紹介した僕も大好きな作品です。勿論この本の中でも台湾の奇界遺産が沢山紹介されています。
個人の感想としては台湾の奇界遺産は他の国の物とは結構大きく雰囲気が違っていて、興味深くいつか実際に行くことができたら良いなとずっと思ったいたのですが、今回台湾一周環島旅行する中でいくつか実際に行くことができたので、このBlogでご紹介したいと思います。
台湾に実際行ったことある人であれば共感してくれると思うのですが、この奇界遺産に載っているスポット以外でも、日本人からするとここ不思議だな。とか奇怪だな。と思えるスポットが台湾には沢山あったので、今回は自分的にここは奇界遺産だ…と思った場所も合わせてご紹介したいと思います。すごく面白い内容になってると思うのでご期待ください。
まずは佐藤健寿さんの著書『奇界遺産』でご紹介されていた場所に実際行ってみたので、そちらからご紹介。
※こちらのブログ記事は動画も作成しているので、お好みの方でご覧ください。
鹿港貝殻廟
台湾で有名な観光地『鹿港老街』から少し歩いた場所にあります。
この廟は貝殻で作られています。貝の養殖業を営んでいる建設者の黃(フォン)さんは1970年代、この土地に引っ越してきた際、杖をもった老人に「貝殻で廟を作りなさい」と言われる夢をよく見るようになったそうです。啓示を受けたと思った黃さんはその後何年もかけて一人でこの『三清三元宮貝殻廟』を建設しました。
信仰心が完成させた執念の廟です。
麻豆代天府
台南市の麻豆にあるのがこの麻豆代天府。
印象的なのがこの巨大な龍。1970年代に3億円以上をかけられて作られたそうです。龍の内部を見て行きましょう。ここでは様々な天国を見る事ができます。看板にはこのような善行を行えばこのような天国へ行けますよと書かれており、人としての道徳心を養う事ができます。
逆に地下にあるのが十八層地獄。ここでは様々な地獄を見る事ができます。看板にはこのような悪行を行えばあの世でこんな地獄が待ってますよと書かれており、反面的に人としての『道』を学ぶ事ができます。
金剛宮
台湾最北端に程近くにあるのが金剛宮。
1986年にできた、比較的新しいお寺ですがカオス度は高め。このお寺には仏教、儒教、道教、バラモン教など様々な宗教の神様が集められており、その様子はまるで神様アベンジャーズ。日本人には佐藤健寿さんが紹介した目から手が飛び出している仏像が注目されがちですが、僕が個人的にオススメなのがこの黄金のおやじが何体も鎮座する空間です。もう混乱しすぎて思考停止しました。
彩虹眷村(レインボービレッジ)
台中にあるポップな奇界遺産と言えば彩虹眷村(レインボービレッジ)。
元々ここに住んでいた香港出身の黄さんが2008年に突然、ペンキで家の前の壁に絵を描き始めたのが始まり。再開発で取り壊される予定でしたが、黄さんの絵が話題となり、再開発計画から外され公園として残る事となりました。残念ながら黄さんは2024年1月23日に100歳で亡くなってしまいました。黄さんのご冥福をお祈りすると共に黄さんの素敵な絵が今後も残される事を願っております。
ここからは僕が実際台湾を一周して、ここは奇界遺産と呼んでも差し支えないだろうと思うオリジナル奇界遺産をご紹介。
南天宮十八層地獄
先程の麻豆代天府でもご紹介した十八層地獄は彰化にもあります。
この『十八層地獄』と言うのは漢の時代から伝わる民間伝承。十八種類の罪とそれをおかした者が行く地獄が描かれています。
日本にも嘘つきはあの世で閻魔様に舌を抜かれるという似たような民間伝承がありますね。ここ南天宮には十八層地獄の他にお化け屋敷も併設されており、なかなかの恐怖を味わう事が出来ました。
民雄鬼屋
民雄の駅から30分程歩いた所にあるのが民雄鬼屋。
ここ民雄鬼屋は台湾最恐の心霊スポットとも呼ばれており、2022年にはなんと映画にもなりました。民雄鬼屋は1929年に建てられた三階建のバロック式の建築物。当時この辺一帯は嘉南平原と呼ばれており、嘉南平原で一番富のあった劉さんが建てた邸宅。なので劉氏古厝とも呼ばれています。井戸に身投げした女性の霊が出ると言われていますが、隣にはカフェも併設されており、観光地としての側面が強いです。
基隆鬼屋
台湾北部の港町基隆にある心霊スポット。
ここは1,950年代アメリカ軍人が集まるBarとして使われていた。そこで働いていた女性がアメリカ軍人との子を身ごもったが、相手が認知しなかった為、怒った女性が店に火をつけ店にいた何十人もの人が亡くなったそうです。この事件以降窓に顔半分焼けただれた髪の長い女性がこちらに向かって手招きをしてきた等の噂が後を絶たない。
安平樹屋
台南の人気観光スポットがここ安平樹屋。
ご存じの方も多いと思うので迷いましたが、よくよく見ると奇界遺産と呼んでも過言ではない不思議な空間です。昔倉庫として使われていましたが、100年かけて鳥たちが種を運びガジュマルが建物を覆いつくす今の姿になりました。どことなく天空の城ラピュタを思わせるのでジブリ好きな方にもおススメな観光地です。
仏光山仏陀紀念館
2011年に落成した高雄の巨大宗教施設。
総面積100ヘクタールありアジア最大の大仏が鎮座する。宗教施設ではあるが見応えのある芸術品なども展示されている為、博物館や美術館として楽しむ事ができる。この台湾の宗教団体「佛光山(ぶっこうさん)」の日本における総本山は群馬県の伊香保にある佛光山法水寺(ぶっこうさんほうすいじ)。
台東阿伯小白屋(霍爾的移動城堡)
台東にあるのが現地でハウルの動く城と呼ばれている廃墟。
このお家は退役軍人の李さんが1966年から40年間かかって廃材を使って建て続けた家。素人が建てた家なので歪んでいるのが分かります。2017年李さんは89歳で亡くなってしまいましたが、今もこの廃墟は台東にひっそりとたたずんでいます。
おわり
今回は場所に絞ってご紹介させていただいたんですが、台湾周る中でちょっと不思議だなって思う風習とかも
いくつか見ることができました。高雄では結婚式に向かうと思われる車に遭遇したのですが、車にリボンを巻いて爆竹鳴らしながら走ってました。冠婚葬祭は国の特徴が凄く表れる部分ですし、凄く興味深いなと思いました。
また新竹では廟の行事に遭遇しました。詳細は調べてもハッキリとは分からなかったのですが、神様が廟の敷地内を練り歩いてました。どうやらこの霊的空間を警備するっていう意味合いがあるみたいです。
台湾は日本からすごい近い国で、風景だったりとか文化とか建物の感じとか凄く日本に似てるなと思う部分もあれば、1つ1つじっくり見てみると全然違う部分もあったりして、旅行へ行く度に新鮮な発見と驚きがあるなと感じています。
皆様も是非台湾旅行へ行く際は自分だけの奇界遺産を探してみてください。
Chan Kei Profile
- 写真や動画を通して旅の魅力を伝えています。
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