台湾中部の自然豊かな景色を満喫できる阿里山森林鉄道は、台湾旅行の人気スポットのひとつです。私も今回、嘉義駅から奮起湖まで実際に列車に乗ってきました。動画も撮影しながら体験した乗車の様子や、名物の奮起湖駅弁を味わった感想をたっぷりお伝えします。
この記事では、阿里山森林鉄道の予約方法やチケットの買い方、列車の雰囲気、奮起湖駅周辺の魅力まで詳しくガイド。初めて乗る方も安心して旅ができるよう、実体験に基づいた情報を分かりやすくまとめました。
これから阿里山森林鉄道に乗ろうと思っている方、台湾の絶景スポットを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
↑阿里山鉄道に乗車した際の様子は動画をご確認ください。
阿里山森林鉄道とは?
阿里山森林鉄道は、台湾中部の嘉義(かぎ)から阿里山までを結ぶ全長約86キロの観光鉄道です。もともとは森林伐採用の鉄道として建設されましたが、現在は自然豊かな景観を楽しむ観光列車として人気を集めています。
この鉄道は、急勾配や曲線が多い山岳路線で、木造のレトロな車両や蒸気機関車が走る姿が魅力の一つ。標高が高くなるにつれて変わる四季折々の自然風景や、雲海や日の出を眺められるスポットがあり、台湾国内外の旅行者に愛されています。
主要な路線は嘉義駅から奮起湖駅までの本線のほか、奮起湖から阿里山駅へ向かう支線、祝山駅へ行く観光列車(特に日の出鑑賞で有名)があります。私自身は嘉義駅から奮起湖駅まで乗車し、のんびりとした山の空気と美しい景色を満喫しました。
阿里山森林鉄道は台湾の鉄道ファンや自然好きにはもちろん、初めて台湾を訪れる観光客にもおすすめのアクティビティです。
阿里山森林鉄道の予約方法【2025年版】

阿里山森林鉄道は、人気の観光地であるため、事前の予約が強く推奨されています。特に、祝山線(ご来光列車)や週末・祝日などの混雑が予想される時期は、早めの予約が必要です。
🗓 予約受付期間と時間
- 予約開始日:公式サイトで購入の場合、乗車日の15日前(乗車日含む)から予約が可能。
駅で購入の場合は乗車日12日前(乗車日含む)から予約が可能。 - 予約時間:毎日6:00~24:00(台湾時間)の間に予約できます。
予約受付時間は毎日台湾時間の6:00~24:00ですが、日本から予約する場合は時差の関係で7:00~翌日1:00(25:00)となりますのでご注意ください。
💻 予約方法
- 公式ウェブサイトにアクセス
阿里山森林鉄道公式予約サイトにアクセスします。 - 希望の列車と区間を選択
例えば、嘉義駅から奮起湖駅までの区間を選びます。 - 乗車日時と人数を入力
乗車日と人数を入力します。 - パスポート番号の入力
予約にはパスポート番号が必要です。 - 支払い方法の選択
支払いは、クレジットカードやコンビニ支払いなど、複数の方法から選択できます。 - チケット受け取り
公式サイトで予約と支払いをした後、駅またはセブンイレブンのibon(マルチメディア機器)で紙切符を受け取れますが、公式サイトで電子チケットが受け取ってしまうのが
📌 注意点
- 予約可能枚数:同一の身分証明書番号で、同一乗車日につき最多6枚まで予約可能です。なので往復の場合は、最大12枚まで予約できます。
- 日本語対応:公式サイトは日本語に対応していますが、表現が不自然な場合があります。不明な点があれば、事前に確認しておくと安心です。
- 時刻表:時刻表は変わることが多いので、最新情報は必ず公式サイトで必ずご確認ください。
- 支払い期限:予約後はクレジットカードですぐに支払いを完了させてしまいましょう。支払いが遅れると予約がキャンセルされる場合がありますのでご注意ください。
私自身、嘉義駅から奮起湖駅までの列車に乗車した際、事前に公式サイトで予約を行いました。予約はスムーズに進み、乗車当日も問題なく楽しむことができました。
最新情報
奮起湖までのチケットについて:阿里山森林鉄道では、まず乗車日の15日前(乗車日含む)から嘉義〜北門〜阿里山間のチケットが先に販売されます。その後、残席がある場合に限り、出発日の3日前から嘉義〜奮起湖間の予約が可能になります。つまり、奮起湖までの区間だけを早めに確実に予約するのは難しいため、阿里山駅までの予約状況をチェックしておくとよいでしょう。
🌀台風が原因による払い戻し
阿里山森林鉄道では、もし「本島海上台風警報」が発令されている期間中の乗車券を購入し、その期間に該当する乗車日を含むチケットをお持ちの方は、以下の対応が受けられます。
- 乗車日より1年以内に未使用のチケットを、林鉄の駅(嘉義駅や奮起湖駅など)に持参すれば、手数料なしで全額払い戻しが可能です。
- ただし、払い戻しの際に台風警報期間内の乗車券か確認できない場合は、一旦手数料をいただく場合があります。
- 台風警報解除後に、台風時の払い戻し規定に該当する証明を持参すると、林鉄の駅で手数料の返還手続きを受けられます。
嘉義駅から奮起湖まで乗ってみた体験レポート

私が阿里山森林鉄道に乗ったのは、嘉義駅から奮起湖駅までの区間です。当日はゆったりとした山の旅を楽しみました。
当日の流れ(追記バージョン)
私は公式サイトで事前に予約し、電子チケットを引き換えていました。当日は嘉義駅に着いたら、切符購入の列に並ぶ必要はなく、チケットをスマホで見せるだけでスムーズに改札を通れました。

嘉義駅の駅舎正面から入って右に真っすぐ進むと、阿里山鉄道の乗り場があります。たくさんの観光客が集まっているので迷うことはほぼありません。乗り場には案内板もあるので安心です。
車内の雰囲気と揺れ具合

車両はレトロな内装が特徴的。座席はゆったりしており、窓も大きく外の景色が楽しめます。乗客は観光客が多く、台湾人はもちろん、外国からの旅行者もちらほら見かけました。
山あいをゆっくり走るため、車窓からは豊かな緑や渓谷、時折川のせせらぎが見え、まさに癒やしの時間でした。ただし、山道特有の曲がりくねった区間もあり、揺れは少しあります。乗り物酔いしやすい方は注意が必要かもしれません。
動画の見どころタイムスタンプ
今回の乗車シーンは動画で詳しく撮影しました。特に以下の時間帯に車内の雰囲気や窓からの景色が映っていますので、ぜひチェックしてみてください。
- 1分11秒〜2分33秒:嘉義駅のホームと乗車の様子
- 2分33秒〜2分53秒:車内の様子や揺れ具合
- 3分28秒〜3分50秒:山間の景色と車窓からの風景
奮起湖ってどんなところ?

阿里山森林鉄道の途中駅である「奮起湖(ふんきこ)」は、標高約1,400mに位置する山あいの小さな町。昔ながらのレトロな雰囲気が残る、どこか懐かしい空気に包まれた人気観光スポットです。
駅の様子とレトロな空気感
奮起湖駅は、小さな無人駅ながら、木造のホームや周囲の風景にどこかノスタルジックな魅力が漂っています。列車が到着する時間帯になると、観光客で賑わい、ホームには写真を撮る人たちが集まります。
商店街や散策スポット
駅から少し歩くと、小さなお土産屋さんや軽食店が並ぶ「奮起湖老街」があります。鉄道グッズ、阿里山コーヒー、阿里山茶、地元の乾物なども売っていて、ぶらぶら歩くだけでも楽しいエリアです。

また、「百年肖楠林」という遊歩道もあり、自然の中を気持ちよく散策できます。短いコースなら20〜30分ほどで回れるので、列車の待ち時間にもぴったりです。
私が歩いたルートと所要時間

私は駅を出て、まず駅前の老街をぐるっとひと回り。その後、商店街を抜けて森の中の遊歩道へ入り、のんびりと百年肖楠林を散策、その後はとてもレトロな奮起湖百年老老街を見て周りました。所要時間は全体で1時間ほど。時間に余裕があれば、少し離れた展望スポットに足をのばすのもおすすめです。

奮起湖は、阿里山鉄道の旅をさらに豊かにしてくれる立ち寄りポイントです。どこか昭和のような懐かしさと、台湾山地の静けさが共存する、不思議な魅力のある場所でした。
名物「奮起湖弁当」を実食!
阿里山森林鉄道の旅で外せない名物といえば、やはり「奮起湖弁当(奮起湖便當)」です!古くから列車旅の名物として親しまれてきた駅弁で、観光客にも地元の人にも人気の一品です。
駅のどこで買える?
私は奮起湖駅に到着後、駅前の弁当屋さん(奮起湖登山食堂便当)で購入しました。お店は数軒あり、駅を出てすぐの場所に看板が出ているので迷うことはありません。確実にお弁当を味わいたいのであれば到到着後すぐに食べちゃいましょう。私はもう少し後で…と思っていたら売り切れになっているお店も多かったです。
値段・中身・味の感想
私が買った奮起湖弁当は130元(約650円)ほど。店内で食べる場合は+60元で、高山茶とスープがセットになります。ゆっくり座って温かいスープを飲みながら楽しみたい方は、店内利用もおすすめです。
- 豚バラ肉炒め
- タケノコ
- 人参
- 山菜
- 豆干(豆腐の加工品)
- 下にはしっかり詰まった白ごはん
ボリュームも満点で、甘辛いタレが染み込んだ鶏肉がとにかく絶品。日本人の口にも合う味付けで、旅の疲れをほっと癒してくれるお弁当でした。

実食シーンは動画でも!
奮起湖弁当を食べた様子は、YouTube動画内でも紹介しています。
10分31秒〜11分51秒あたりにお弁当屋さんの紹介と実食シーンがありますので、リアルな雰囲気をぜひ動画でもご覧ください。
阿里山鉄道に乗ったら、列車の旅とセットでぜひ味わいたい「奮起湖弁当」。ちょっとレトロで、どこか懐かしい味が、旅の思い出をより濃くしてくれます。
阿里山列車に乗る人へアドバイス

阿里山森林鉄道は、標高差を感じる本格的な山岳列車。のんびりとした旅を楽しむには、少しだけ準備しておくと安心です。私が実際に乗って感じたポイントをまとめてみました。
季節・服装・車酔い対策について
列車は山を登っていくため、標高が上がるにつれて気温が下がります。特に秋〜春にかけては肌寒くなることも多いので、軽めの羽織りやウィンドブレーカーがあると安心です。
また、線路はカーブが多く、列車が左右に揺れることがあります。乗り物酔いしやすい方は酔い止め薬を事前に用意しておくと安心です。特に空腹で乗ると酔いやすいので、軽く何か食べてからの乗車が◎。
混雑状況
私は平日に利用しましたが、それでも観光客でほぼ満席でした。確実にチケットを取りたい場合は、早起きして予約に備えるのがおすすめです。私も当日は朝6時半頃からPCを立ち上げてスタンバイし、販売開始時間を待ち構えてチケットを確保しました。
まるでコンサートのチケットを取るときのような緊張感がありましたが、そのぶん取れた時の喜びもひとしお。希望の時間や座席で乗車したい方は、気合を入れて予約に挑む価値ありです!
桜の季節じゃなくても大満足!
阿里山といえば「桜の名所」として有名ですが、私は桜の季節ではない時期に訪れました。それでも列車の雰囲気や、緑あふれる山あいを走る車窓の景色、奮起湖の町並みなど、十分すぎるほど楽しめました。
むしろ桜のシーズンに比べて観光客も少なく、静かにゆったりと過ごせたのがよかったと感じています。
ちなみに、奮起湖へは鉄道だけでなくバスや車でもアクセスできるため、鉄道を利用していない観光客の姿も多く見かけました。それでも全体的に落ち着いた雰囲気で、のんびりした山の時間を楽しめました。
ちょっとした準備と心構えがあれば、阿里山森林鉄道の旅は何倍も快適に、そして思い出深いものになります。これから乗る方にとって、少しでも参考になればうれしいです。
ツアーで阿里山へ行くのもアリ

「鉄道で行くのも魅力的だけど、もっと楽にアクセスしたい…」
そんな方には、KKdayで予約できる台中発の日帰り混乗阿里山ツアーもおすすめです。
- 台中市内のホテルや新幹線「台中駅」から送迎あり
- 空調付きの快適な車両で阿里山へ直行
- 限定の「阿里山ヒノキドーナツ」プレゼント付き
- 自分で交通手段を手配する必要がないので、初めての方や家族連れにも◎
列車が満席でも、日程が限られていても、阿里山を満喫する方法はあります!
旅のスタイルに合わせて、最適なルートを選んでみてくださいね。
阿里山森林鉄道は、ゆったり楽しむ大人の山旅

阿里山森林鉄道の旅は、想像以上に心に残る体験でした。切符の予約や支払いは少し緊張感もありましたが、それも含めて旅の醍醐味。実際に列車に乗って感じたのは、何よりも山の中をゆったりと走る時間の贅沢さです。
奮起湖では、懐かしい駅の雰囲気とともに食べた駅弁が、旅の味わいをぐっと深めてくれました。桜の季節でなくても、十分に自然の息遣いや人々の温かさを感じられる場所だと思います。
旅好き、鉄道好きな方はもちろん、日常から少し離れてゆったりとした時間を過ごしたい方にもぜひおすすめしたい、そんな台湾の秘宝のような路線でした。
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Chan Kei Profile

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