本日は屋久島最大級の杉『縄文杉』を観に行く為のトレッキングについて紹介していきたいと思います。
屋久島アクティビティの中でもこのトレッキングは特に人気で、島を訪れる人のほとんどはこの縄文杉を目指します。
また8時間~10時間程歩く必要がある事でも知られており、トレッキングに挑戦する為にはそれなりの準備が必要です。
準備については前回こちらのブログ記事に纏めてあるので、参考にしていただけたらと思います。
それではご紹介していきましょう。
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屋久杉自然館から出発
トレッキングのスタートは荒川登山口からなのですが、縄文杉トレッキング参加者は皆屋久杉自然館に集合し、シャトルバスに乗って向かう必要があります。
バスの出発時間は朝早いので寝坊しないよう充分に注意しましょう。
行きのバスの時刻表は下記の三本。ちなみに午後便はテント泊等をする方向けです。
屋久杉自然館前 | 荒川登山口 |
5:00発 | 5:35着 |
5:40発 | 6:15着 |
14:00発 | 14:35着 |
※バス時刻表は変更となる可能性があるので、こちらのHPで最新情報を確認してください。
終わらないトロッコ道
荒川登山口に到着したらいよいよトレッキングの始まりです。
まずはトロッコ道が続きます。感覚としてはトロッコ道2時間。登山道2時間の片道4時間。往復8時間といったところでしょうか。
このトロッコ道は平坦な道なのですが果てしなく続いている為、ペースを上げ過ぎないように注意しましょう。
本番は登山道に入ってからなので、それまでは体力温存を心がけるのがポイントです。
コース途中も見所は沢山あるのですが、特に小杉谷集落跡は興味深いです。こんな山奥に昔は村があり、人々は屋久杉と共に暮らしていました。このトロッコも切った杉を運ぶ以外に、村民の足としても使用されていました。
小杉谷集落については屋久杉自然館で学ぶ事が出来る為、トレッキング前日にでも訪れてみましょう。
屋久杉自然館に関して詳しくはこちらのブログ記事を参考にしてください。
登山道突入
トロッコ道を終えるといよいよ本格的な登山道に突入です。
山の奥深くに入って行く為、滑りやすく登りがキツイ箇所も出てきます。充分に注意しながら一歩一歩確実に進みましょう。
辛い時は周りを見渡してみてください。屋久島の原生林の『緑色』はとても美しく、見ているだけで癒されます。
できれば屋久島で登山を初体験するよりも、最寄りの低山を何度か練習で登っておくのがオススメです。余裕を持って屋久島の美しさを楽しむ事ができます。
ウィルソン株
登山道を進むと途中に有名な『ウィルソン株』があります。
是非この大きな株の中に入り空を見上げてください。あら不思議。ハートの形に見えるではありませんか。この形がSNS映えすると話題になり、沢山の登山者がこのウィルソン株を目指すようになりました。
ちなみにハート型に見えるポイントは決まっていて、このポイントを外してしまうとハート形には見えません。全く違う形に見えてしまいます。
このポイントに関しては下記の動画内でご紹介しているので、参考にしてみてください。
ウィルソン株とは、屋久島にある屋久杉の切り株である。豊臣秀吉の命令により京都の方広寺造営の為に切られたとされる(一説には大坂城造営のためとも)。
Wkipediaより引用
1587年の秀吉の九州制圧後、石田三成が島津義久に命じて屋久島の木材資源量の調査を行っており、1590年頃に小豆島の大型船11隻が、京都方広寺大仏殿造営のための屋久杉材を大坂へ運んだとされるが、そのうちの1本と思われる。胸高周囲13.8m。
ハーバード大学樹木園のための収集に日本を訪れたイギリス人の植物学者アーネスト・ヘンリー・ウィルソン博士により調査され、ソメイヨシノなど多くの桜などの収集とともに1914年に西洋文化圏に紹介され、後年この株の名前の由来となった。縄文杉発見(1966年)の52年前の調査である。
株の中には清水が湧き出ており、内部に祠がある。またこの杉は枝が多く、使い物にならなかった先端部分は、下の沢に放置され、今でも残っている。 周囲は立ち入り禁止区域になっているが、内部には入ることができ、空を見上げると「ハート」型に見えるポイントがある。
いよいよ縄文杉とご対面
ウィルソン株を越えて、更に登山道を進んで行くと、いよいよ縄文杉がその姿を現します。
長い長い時間をかけて出会えた縄文杉なのでその感動は計り知れず。縄文杉の堂々たる姿を見て、この時ばかりは自分の心の中の迷いや悩みも全て忘れて、晴れ晴れとした気分になれました。
自然の神秘と壮大さに包まれる一生忘れられない経験です。
長い時間と労力をかけてこの杉を目指す意味や価値は充分にあるなと実感しました。
縄文杉は、鹿児島県熊毛郡屋久島町(屋久島)に自生する最大級の屋久杉。
Wkipediaより引用
スギの1個体に付された名であり、種の名称や、あるいは、縄文時代から生きている個体の総称ではない。屋久杉を代表する古木として著名で、世界遺産「屋久島」に包含される。
1966年、屋久町役場の観光課長だった岩川貞次により発見され広く紹介され、発見当初は大岩杉と呼ばれていた。
「縄文杉」という名前の由来は、当時推定された樹齢が4,000年以上で縄文時代から生きていることから来たという説と、奔放にうねる幹の造形が縄文土器に似ているからという説がある。
帰り道
さて縄文杉を観たらトレッキング終了ではありません。長い時間をかけて来た道を戻る必要があります。
行きよりも帰り道のほうがペースが速くなってしまいがちですが、ここで無理をすると転倒してしまったり、疲れすぎてしまうので要注意です。
下りの登山道では体重を少し後ろに掛けるように心がけてみてください。
また縄文杉やウィルソン株以外にも見所満載です。屋久島の原生林はそれだけでも充分に美しいですし、大王杉や夫婦杉など有名な杉が点在しています。
かなりの高確率でヤクシカと出会えるのも屋久島ならではの体験です。私は帰りのトロッコ道でヤクシカ2匹と出会いました。つぶらな瞳でこちらを見つめるヤクシカはなんとも神秘的で可愛く、まさに“もののけ姫”の世界に入り込んだかのような気持ちになれました。
登山記録
屋久島・縄文杉トレッキング / Chan Keiさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
こちらが私の縄文杉トレッキングの登山記録になります。
10時間は掛かると聞いていたので少し覚悟していたのですが、実際は往復8時間程でした。ただ個人のペースによって時間は大きく変わってくると思います。もう少しゆっくり歩いても良かったかなと思いました。
帰りのシャトルバスは一番早い便に乗る事ができました。帰りのバスの時刻表も載せておきます。
※バス時刻表は変更となる可能性があるので、こちらのHPで最新情報を確認してください。
荒川登山口 | 屋久杉自然館 |
6:20発 | 6:55着 |
15:00発 | 15:35着 |
16:00発 | 16:35着 |
17:00発 | 17:35着 |
17:45発 | 18:20着 |
一生に一度の経験
さて今回ご紹介した屋久島『縄文杉トレッキング』の紹介はいかがでしたでしょうか。屋久島ならではの『緑』の美しさは伝わりましたでしょうか。
一人でも多くの方がこのブログ記事を読み、縄文杉トレッキングに挑戦したいと思ってもらえる事を願っております。きっと一生に一度の特別な経験になるはずです。その際は是非感想を聞かせてください。
また私は屋久島を旅するにあたって数え切れない写真を撮影したのですが、その中から100枚を厳選しデジタル写真集『Evergreen 100通りの屋久島』を出版いたしました。
100円でダウンロードできるので、今回のブログ記事の写真がいいなと思った方は是非ご覧ください。
それでは今回はこの辺で。次の記事では白谷雲水峡をご紹介。
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Chan Kei Profile
- 写真や動画を通して旅の魅力を伝えています。
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