昔から中国には壮大なイメージが有ったのでいつかは行ってみたいと思っていたのですが、調べてみると台湾に行くのとさほど変わらない価格や日本から3時間ほどで行ける距離の近さ等が決め手となり2018年10月01日~04日まで上海一人旅に行ってきました。
YouTubeの旅動画では親切な方にお世話になり、ずっと行きたいと思っていた場所にも行けてとても楽しかったとお伝えさせていただきましたが、語り切れない部分…と言うよりもあえて伝えていない部分があったのでブログに綴らせていただこうと思います。
最初にお伝えしておきたいのは私は中国が嫌いでもなければ差別主義者でもないと言う事です。つねに自分の目で見て耳で聞いて感じた事だけを信じたいと思っています。
なので本日は自分自身で体験した事をそのまま報告させていただき、これから上海旅行へ向かう人の参考になれば良いなと思います。
※この記事は2022年3月8日に加筆、再編集いたしました。
日本語は100%英語は80%伝わらないよ
上海旅行で一番のネックとなるのはやはり言葉の問題です。
自分は多少英語できるから大丈夫。中国は今や経済成長を遂げる先進国なのだから。と思っている貴方。残念ながら英語通じません。もちろんホテルや空港では通じるでしょう。(私の場合ホテルのレストランでも通じず絶望したのを覚えています。)しかし街中や駅では英語はほとんど通じません。ワン‼ツー‼プリーズ‼この程度でも通じません。いや通じているのかもしれませんが、相手からは中国語だけが返ってきます。
こんな事もありました。旅の初日、夜ご飯を食べようと思い中華麺のお店に入った時の事です。店員のおばちゃんに欲しいメニューを指さして、これをくださいと覚えたての中国語とジェスチャーで伝えたところ、何かを問われたのですが中国語が分からず、私は日本人なので中国語が分からないと告げました。そしたらおばちゃんは『中国語分らないのならどこか行け』と言わんばかりにシッシッとジェスチャーをし、店の奥に引っ込んでしまったのです。海外旅行で初めての経験だったのでショックと悔しさ、言葉の分らない孤独を感じました。
上海ではコミュニケーションを取る事に後ろ向きな人が多い事に驚きましたが、ふと我に返ると日本でも海外から来た人に対して、このような対応をしてしまう日本人は多いのかもと思いました。それでもシッシッのジェスチャーは露骨すぎですが。
その日は少し歩いたところに日本語の看板の居酒屋があったので、そちらのお店に入りました。そのお店はとても親切な中国人の店員さん達ばかりで、結局旅の最終日までそのお店にお世話になりました。
このお店が無ければ私の上海旅行の思い出は、少し違ったものになっていたかもしれません。
今回の旅では相手に自分の思いを伝えるのに、少し工夫が必要だと感じました。それから私は常にメモ帳を片手にし、伝えたい事がある時にはメモ帳に書いて相手に見せるようにしました。
パスポートは基本ぶん投げるので気にしない
上海旅行では色々な観光地でパスポートの提示を求められる事がとっても多いです。
それ自体に文句はないし、当然と言えば当然の事なのですが、提示し確認を終えた後は100%ほっぽられます。手渡しで返却されたのは空港のみでした。
行く場所行く場所で同じ対応をされたので、中国はそういう文化なんだと諦めがつき、最終的には何とも思わないようになりました。
パスポートを提示するのは、観光地やバス乗り場でチケットを買う時が主なタイミングになります。その際に注意してほしいのが、パスポートプリーズとは言ってくれない事です。
まず中国語で『パスポート出して』と伝えてきます。言葉が分からずにこちらが何も応えないでいると、少し間を開けてため息交じりに英語でパスポートと言ってくれます。
なのでパスポートの提示が必要そうな場所で何か言われた場合は、常にパスポートの事かもと念頭に置いておきましょう。
我先に文化
ミッションインポッシブル3のロケ地として有名な水郷地域である西塘へ行く為に、上海南駅のバスターミナルでバスのチケットを買っていた時の事です。
窓口のお姉さんに西塘へ行きたい旨を伝えチケットの発行を待っていたところ、私の直ぐ後ろに並んでいたおばちゃんが私の横にピタッと並び、私の左肩をどけとばかりに思い切り押してくるのです。
意味が分からない私は列から外れるわけにはいかず、ひたすらにそのタックル攻撃に耐えました。無事にチケットを買う事はできましたがテンションはダダ下がり。日本人は嫌われているのだと文字通り肌で感じる経験となりました。
他にもバスに乗り高速道路で酷い渋滞に巻き込まれてしまい、ボーっと外を見ていた時の事です。高速道路出口にその渋滞の答えが待っていました。少しでも間があけば我先にと車を進めてしまい、結局全車詰まってしまう状況がずっと続いていたのです。よく事故が起きないなと感心すらしたのを覚えています。それと同時に中国で運転は一生できないだろうなと思いました。
なぜここまで我先に文化が根付いてしまっているのでしょうか。この文化を象徴する一つに地下鉄の乗車方法があります。
日本やその他の国では電車へ乗車する時は、降りる人が先とマナーが根付いています(守れない人もたまにいますが)
しかし上海では駅に到着する毎にラグビーの試合が開始されます。降りたい駅で降りれないなんて事もざらにありますから、目的の駅が近づいたら早めに降車する準備をする事が大切です。
駅のホームで子供にトイレをさせている親もいて、これらの経験から中国のマナーは非常によろしくないと判断しました。
もちろん嫌な事ばかりじゃないよ
ここまで書いてしまうと上海旅行ってどうなんだろう。と思ってしまう方も多いとは思うのですが、嫌な事ばかりじゃないです。
上海には素晴らしい観光地が沢山ありますし、間違った電車に乗ってしまった時に声を掛けてくれたお姉さんも、飛行機でUSBケーブル貸してくれたおじちゃんもとっても優しい中国人の方でした。
郷に入れば郷に従うのが当然ですし、海外旅行なんてそんなもんです。日本基準で考えなければすぐに慣れます。
それに私が旅行した10月1日は国慶節と呼ばれる中国の祝日で中国全土から色々な人が上海へ集まって来るタイミングでした。それは調べなかった私のミスですし、人が多ければそれだけ色々な人がいるのも当たり前の事。
3泊4日で全てを判断する事はできませんし、次回はもっと落ち着いて観光できる時に行ってみたいなと思いました。
皆様も最低限の中国語は覚えて行くなど、対策をして上海旅行を楽しんでください。
それでは今回はこの辺で。次の記事では古き良き中国の姿を残す水郷地帯『西塘』をご紹介。
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